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2014年2月 9日 (日)

友がみな我よりえらく見える日は

昨日の雪景色がすっかり消え去ったものの寒い日曜日。

こんな日は まったり本でも読んで過ごすことにする。

、、で読んだのがこれ

上原隆 著 『友がみな我よりえらく見える日は』

20140209a1

石川啄木の歌
「友がみなわれよりえらく見ゆる日よ花を買ひ来て妻としたしむ」
から題をつけたらしい。

名も無い 普通の(?)一般的な人(14人)の
それぞれの人生(どう生きてるか)を記録した本です。

自分の努力ではどうにもならない過酷な問題が、
淡々とした会話や簡潔な文章で綴られ、人生の哀愁を感じます。

本の中にあった言葉
「人は自分でつちかってきたやり方によってのみ 困難な時の自分を支えることができる」

「人はみんな自分をはげまして生きている」

と。

20140209a2悩んだり、落ち込んだり、
劣等感にさいなままれたり、
自尊心が危機に陥ったり、
でもそれをどうにか回復して
人は生きている。

私だってそれなりに。

本を読んでる私の傍らに
ボブがいる。

なんと心癒される空間。

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コメント

啄木の、友がみなわれよりえらくみえる日の歌を考察する。

友達が皆、我よりえらくみえる日・・
友・・ここで言う友とは、なんであろうか?
本当の友、肝胆相照らす仲の友ならば、友の成功は喜びであり、むしろ誇りとなるであろう。
啄木の歌は、友をライバルと読み替えると、すんなり意味が通るかもしれない。
ライバルとは何か?
一つのものを手に入れようとする場合の、競争相手の事であろう。一番分かりやすいのは、恋のライバルだろう。
男は本能として、出来るだけ沢山、精子をばらまかなきゃいけないものである。
そこに恋の戦争が起きる。
それは、ただの戦いでは無く、もはやジハードとも呼ぶべきもので有りましょう。
また人生の戦いにおいて、やり直しのきかないのも、この戦いであろう。
男性がコンプレックスを抱くのも、圧倒的にこの戦いである。
雌は、本能的に優秀な精子を求めており、その選択には、理性も冷静な目も無く、本能的な選択に因る。
昨日まで、私結婚などしないわ・・と言っていた女性が、突然恋に落ちるのは、そういうことである。
やがて、歳をとり冷静な目が完成すると、男も女も、DNAの富国強兵の罠に落ちた事を発見し、後悔する傾向がみえる。
この戦いが、人生最大の戦いならば、啄木は身体的にも、眉目も、DNAの網目には、引っ掛からないものだったのかも知れない。
文士仲間が集まる、とある居酒屋。
啄木お目当ての女給か、この居酒屋に働いている。
振られても振られても、懲りずに誘いをかける啄木。
なぜか?・・噂では、殆どの文士仲間が、この女給でDNAの要求を満たしているらしいからだ。
やがて、今日も聖戦に敗れた啄木は帰路の途につきます。
そんな啄木の胸に去来するものは何か?
己を苛む劣等感と畳みと同じ様相を呈した女房の二つであります。
おじさん・・呼び止める声に振り向けば、そこには花売り娘が・・。
女房殿に買って帰ってやろうか・・そんな啄木の行動は容易に理解できるものであります。
つまり、妻を喜ばせ、自分も癒されるために、買い求めた花でなく、女房への免罪符として、買い求めたものであることが分かる。
この啄木の歌からわかることが、二つある。
女の男を見る目は、DNAの要求であり、厳正中立であり、自分の眉目のよしあしは棚上げして、行うものであること。
そして、二次試験、三次試験に敗れ、浪人に身をやつし、月日を経て、われ鍋閉じ蓋婚にて、本懐を遂げる事となる。
そしてもう一つのほうは、亭主が花を買って帰って来た日は、喜びは半分にして、まず考察する必要が有ると言うことだ。
案外、馴染みのママさんの、改装開店の祝い花を、店の女の子に命じて、小さめに整え、奥様のお土産に等と渡され、家の角までチューリップ状態で持ち帰ったものかも知れないのだ。
最後になりますが、まことに残念なことではありますが、キッドにはこのような祝い花の経験は、皆無であった事を申し添えて、友がみな我よりえらくみゆるひの、啄木考を終わりたい。
なんちゃって!

★キッドさんへ★

ご考察(妄想?) ありがとうございます。(笑)

ふむふむ「亭主が花を買って帰った日は要注意」ね。
肝に銘じておきましょう。 

おふたりさん どうも〜

「キッドさん的考察」は長くて深い?ですね〜

一生懸命まともに「もがいてる時」は
周囲の優しい手が出てくる事が多いですね。

途中切れのコメントで申し訳ありませんでした。
続きです。

「友」にも色々ありますが
比べる「友」でなく
何かあった時には
その「友」が、またはその「友」に
ありったけの知恵や経験を出してくれる(出せる)「友」でありたいですね〜

★ビ~グルズさんへ★

落ち込んだ時、悩んでる時、
力になってくれる「友」はありがたいですよね~。


そんな「友」になりたいですね。


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