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2014年2月26日 (水)

きことわ

<図書館で借りて来た本> 朝吹 真理子 著 『きことわ』

20140226

芥川賞受賞作
「貴子(きこ)」と「永遠子(とわこ)」の話なので『きことわ』なのかな?

子供の頃遊んでいた別荘の解体をきっかけに25年ぶりに再会した二人が、
思い出を語るお話。(特別な事件が起きる訳ではない)

お互い同じ場所の記憶があるのに 覚えがまるで違ってるなど
曖昧な記憶。

夢の中の話や、現実と過去が浮遊する。

時間と空間が、語り手の視線とともに自由に行き交ったり
時々 現実のことか夢の中のことか分からなくなったりして
なんだか水槽の中を覗いてるような フワフワした不思議な感覚の本でした。

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コメント

葉山の海によく行っていたので、
その想い出とリンクし、ゆったりした時間をもらった記憶があります。
きれいな名詞がたくさん出て来ましたよね

★設計おばさんさんへ★

葉山、逗子は広島県に住んでる私にとっては
瀬戸内の海とは別の海の匂いがするような感じがします。(笑)
お洒落っぽい感じが・・・

凍雨、デポン紀の海、子産石、しし座流星群など綺麗な名刺も沢山ありましたね。

夢と現在、過去が浮遊する文章の中で
最も 印象的だったのは
「年間 月は約3.8cm地球から遠くなる」と言う現実的な言葉でした。

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