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2014年3月 8日 (土)

乙女の密告

<図書館で借りて来た本> 赤染 晶子 著 『乙女の密告』

20140308
芥川賞受賞作。

外語大学を舞台に「アンネの日記」のスピーチ大会にむけ暗記に励んでいる
女子大生たちが繰り広げるお話。

乙女の言葉が兎に角よく登場する。乙女チックな物語で
何となく少女マンガを読んでるようなコミカルな感じでした。

人形とおしゃべりするバッハマン教授 のキャラクターは
特に笑える~~

頷いた言葉。

『乙女とは、信じられないと驚いて、誰よりそれを深く信じる生き物だ 
この信心深さこそが乙女なのだ』

でも大学生が「乙女」って、、、どうなの。

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コメント

晶子というのが与謝野晶子とかぶり、ユダヤ人としてのアンネに興味が湧いて、その年に読んでみました。

ユダヤ人としてのアイデンティティを捨て、オランダ人として生きたいと願ったアンネは、密告により、否が応でもユダヤ人としてのアイデンティティを手にして、結局ユダヤ人として死んでしまいます。

主人公(みか子?)も、本来の人間としての人格や本来の自分としてのアイデンティティを捨て、乙女の世界で生きている・・生きていたいと願っている。

しかし、噂の真実を確かめようとして、噂の対象者となってしまい、アンネのように密告の恐怖で毎日を過ごす。

そして、密告されたことにより非現実の乙女の世界から覚め、本来の人間として、現実の世界で生きるアイデンティティを取り戻す・・・

という風に、キッドは理解しているのですが・・・
アンネとみか子、ユダヤ人と現実に生きる人間、オランダ人と乙女、そして密告により本来のアイデンティティを取り戻すというお話・・・じゃないのかなあ・・

作者も京都外語大だったので、自分の経験と重なっているのだろうけど・・
でもなあ、女子大生で乙女はなあ・・・清純・・処女・・
京都外語大を見る目が変わりましたね・・

密告したのは誰?・・というのも重なっていますね・・・
麗子さんかなあ?とキッドは思っています。

★キッドさんへ★

そうですか。読まれてたんですね。

”みか子”は噂の真実を確かめようと教授の部屋のドアを開けたばっかりに
自分もまた噂の対象者となってしましまう。

『真実とは乙女にとって禁断の果実だった』んですねー。

噂・密告  あ~怖い。


でもその”密告”お蔭でみか子は「他者」になれた。

一歩踏み出すとで アイデンティティーを取り戻すことが
出来たんだと私も思いましたよー。


密告したのは、、、
やっぱり 麗子様かなー?

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