怒り(下)
<図書館で借りた本>
吉田 修一著
『怒り(下)』
思ったより早く
図書館へ予約してた 「下巻」の順番が来た。
・・・で一気に読了。
房総、新宿、沖縄を舞台とする別々の三つの家族の話が
一つの殺人事件を中心に語られ、それぞれの家族に関わる男の中の
誰が指名手配犯なのか?
三つの異なる背景と人物の話が展開するうち
ドキドキしながらページをめくる手が止まらない。
目の前の人を信じ切ることが出来ず疑心暗鬼を生じ、感情が揺れるそれぞれの家族。
大切な人から疑われる悲しみや、心の葛藤が切なく胸に迫る。
そして まさか・・・!の衝撃的な結末。
結局 予想に反して三つの話には接点はなかったが、
殺人犯かもしれない男と関わった それぞれの家族の
心の動きがリアルに描かれていて引き込まれた。
どこまで人を信じ切れるか。信じるとは?
信じるに足る基準とは何?
信じることの難しさを考えさせられた本でした。
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三つの家族は、どれも殺人犯とはかかわってなかったのですね?
人を信じることのむずかしさ・・・疑心暗鬼の生む黒い力・・・
ママがご存じのように、私もそこでつまずいてます。
どうせ、あとで信じることに成るのなら、何故つまずかないで信じとおすことができないのか?
言葉は、言霊・・言葉の持つ力は大きいです。
プラスの力も、マイナスの力も持ってます。
何故、人はその瞬間に強く肯定をしないのでしょう?
何故、人はその瞬間に強く否定をしないのでしょう?
その一言で、以後の展開が大きく違うのも事実です。
それでは、人は言葉に支配されて生きるのか?
否、人は言葉の奥にある真実の心を見つけようとして苦しみもがく。
真実の心と裏腹の言葉だと知った時の、精神的なショックの大きさは
筆舌に尽くしがたい!
だから、本当は強く肯定し、強く否定したい!
しかし人間は欲が深い。
強く否定すると何かを失い、強く肯定しても何かを失う。
人は失いたくないもの、守りたいものがあるときは、曖昧にしか返事しない!
人は、曖昧な返事によって、考え迷い戸惑い・・・そして最後に嘆く
人本来の自分を失って、疑心暗鬼と言う鬼が生まれる。
人間社会に生きている以上、不信感や疑心暗鬼は無くならないのか?
だから、人は皆愛情を推し量り、不動の愛情を頼りに言葉の曖昧さを乗り越えようとする。
しかし、そんな強い愛情で結ばれた二人や家族にも、いつか疲れが来る。
そんな時に、愛情は疲れた二人や家族を再生できる力があるのか?
私の人生の課題であります。
お気楽ママさんの記事を見て、つくづく考えてみました・・・えへへ
投稿: 歌姫 | 2014年5月 1日 (木) 18時54分
★歌姫さんへ★
三つの家族間には接点はないの。
別々のお話。
一つにだけ犯人の男が接してるの。
殺人犯とは全然疑ってなかったんだけど
別のことで 不信感が増してきて、、、。
ほんと この本は読み応えあったわぁ
事件の真相とか 詳しいことが分からずじまいだったけどね。
これは映画化されると思うよー
多分ね。
人は他者の何を、どう見て
「信じても大丈夫」という確信を持つことができてるのでしょうかね?
投稿: お気楽mama(yukiko) | 2014年5月 1日 (木) 22時23分
信じるという意識は、あとからついてきているような気がします。
気が付いたときには信じているというのが、ほとんどじゃないかしら?
今さら後戻りができないと感じて、深みにはまっていくのでしょうね。
詐欺とかは、うたぐることが今や常識になっているので
あまり被害は無いでしょうけれど。
人は、何故信じてしまうのでしょうね。
よくわかりませんが、信じられることの嬉しさって
あるのじゃないでしょうか?
投稿: 歌姫 | 2014年5月 1日 (木) 22時52分
mamaさん ど〜も〜
連休の谷間で忙しくしています。
仕事上、多くの不特定多数の人に会いますが
怒りを抑える事で毎日が修行ですね〜
ブッダの説いた煩悩(恨みや執着)を捨てるのは簡単ではありません。
仏教が未だに続いているのは、その解決方法を伝えてるからでしょうね。
墓参りは使者のためでなく、生きてる人間のための様に思います。
車の運転と同様に自分を見失う事なく
安全第一が大切ですね〜
投稿: ビ〜グルズ | 2014年5月 2日 (金) 10時58分
★ビ~グルズさんへ★
連休後半は
またキントン雲1号でツーリングでしょうか?
日頃のストレスも解消できますね。
どうぞ安全運転で!
投稿: お気楽mama(yukiko) | 2014年5月 2日 (金) 17時58分
mamaさん ど〜も〜
明日は娘達が全員集合、
彼氏や甥達を含めて夜は呑み会です。
翌朝午前5時からW650というオートバイの全国大会参加のため
九州へ向けて走ります。
途中の各地でお仲間達と合流して総勢20人の予定です。
昼食は地元ライダーの案内で下関のフグを食べ
最終目的地の国東半島では全国から集まった
老(私)若男女の約200名程でホテルでの呑み会がスタートです。
翌日は阿蘇周辺を走り、ペンションでまた呑み会。
3日目にフェリーで佐多岬経由、しまなみ海道で帰宅予定です。
バイクは燃費が良いのですが、
人は食べて呑んで笑っての繰り返しです。
翌朝から御仕事ですが、
自分の脳内メンテナンスをしてきますね〜
投稿: ビ〜グルズ | 2014年5月 2日 (金) 20時12分