手紙
<図書館で借りた本>
東野圭吾 著
『手紙』
強盗殺人の罪で服役中の兄は月に一度弟に手紙を書き続ける、、、。
犯罪者の弟ということで社会的に不当な差別を受け、
その運命を背負って生きて行く弟の苦悩が細やかに描かれてる一冊。
印象的だったのは弟が務める会社の社長が言った言葉
「差別はね、当然なんだよ」
この言葉に若干憤りは感じる反面、それが現実だろうなとも思った。
読んでいてやりきれない気持ちになるけど
差別の無い世の中なんてない。差別とどう折り合いを付けていくか、、、。
罪を犯し、償うということはどういうことなのか、、、。を
考えさせられた、重くて深い小説でした。
たまたま、昨晩BSでこの映画が放送されてて観たけど、、、
やっぱり 本の方が良かった。
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やりきれない気持ちになりますね~
今、記事に書いている和泉式部も、いつも悩みに悩んで
眠れぬ夜を過ごすことだと、書いています。
誤解されるのを承知で書くならば、差別はあって当たり前です。
しかし、その差別に微力でも抵抗できるなら素晴らしい。
抵抗できなくて、身をかわしながら、かわしながら、何とか生きていくのも
辛いことだけど、強い人。
夕方になり、解決できたものは何一つなく、また悩みや問題は明日に棚上げ
となり、ささやかな夕食と、疲れによる睡眠が唯一の救いで、今生きていること
に安堵する。やがて、目を覚ましたくない朝が来る。
でも、目が覚めたからには、何とか今日一日をやりすごそう・・・
そんな、辛い生き方しか出来なくても、生きているだけ偉い!
粛々と生きていく以外に無いのでしょう・・・。
投稿: 歌姫 | 2015年2月20日 (金) 19時45分
こんばんは。
>身をかわしながら、かわしながら、何とか生きていく・・・
そんな辛い境遇になったら、、、
私は生きてゆけるのだろうか。
色々考えさせられた、辛くなるような本でした。
若い人がこの小説を読んでくれたら
自分の幸福、家族や大切な人達の幸福を
真剣に考えるきっかけになるのでは。
とも思いました。
投稿: お気楽mama(yukiko) | 2015年2月20日 (金) 20時30分