月と雷
<図書館で借りた本>
角田光代 著
『月と雷』
「普通の生活」からはみ出た母と息子。
行き当たりばったりで流されるように生きてる人達のお話。
その日暮らし性分の人は苦手だから共感するところはなかったものの
地に足が着いて無い不安定な生活の中で
「普通の人生」に淡い憧れを抱くも真っ直ぐ歩けない人がいる。
ってことが切なかった。
『はじまったらあとはどんなふうにしてもそこを切り抜けなきゃなんないってこと、
そしてね、あんた、どんなふうにしたって切り抜けられるものなんだよ、
なんとでもなるもんなんだよ。』
って言葉が沁みました。
誰だって生まれたら生きて行くしかないし、
生きてさえいれば何とかなるもんだ。
って思える。
なんか希望の持てる言葉だな~
しかし、、、タイトル
何で 『月と雷』??、、、理解不能
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コメント
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mamaさん ど〜も〜
>『はじまったらあとはどんなふうにしてもそこを切り抜けなきゃなんないってこと、 >そしてね、あんた、どんなふうにしたって切り抜けられるものなんだよ、 >なんとでもなるもんなんだよ。』
戦争体験者の方が良く口にされていた名言ですね〜
仕事でもそうですが
一生懸命まじめにやってるヒトは周囲が
放ってはいません。
自己利益ばかり追求するヒトは別ですが
普通はその人の「拙」なる部分に周囲が共感し
その人の欠点をそれぞれがカバーしてくれて
自然と浮き上がってくる様です。
「死ぬまで生きる」も名言です・・・
投稿: ビ〜グルズ | 2015年2月14日 (土) 09時20分
こんにちは。
ワタシの過去記事によると、


「ラスト2ページ
何度も何度も何度も何度も・・・
読み返し
・・・図書館に返した後も、想い出しそうな一冊」
と、ありました。
相当、普通だと思うことが普通ではなかったと気付いた自分と重なったからなのでしょう。
今となっては、しっかり想い出せませんが
もしかしたら、ワタシって、月の仲間だからなのかも。
投稿: 設計おばさん | 2015年2月14日 (土) 09時39分
「なんとかなる」
希望が持てる言葉ですよね。
それが、ジタバタしたところで運命は変えようがないけど
「なんとかなる」なのか、
運命で決められてるのではなく、
その場次第でどうにでも変えられる「なんとかなる」なのか・・・。
どちらにしても 「死ぬまで生きる」
普通の暮らしを積み重ねる幸せに感謝ですね~
投稿: お気楽mama(yukiko) | 2015年2月14日 (土) 12時49分
こんにちは!
そうですか~。
読まれてたんですね。
ラストは
(奔放な母親に育てられた)息子と出来ちゃった婚した泰子が
あえて開き直って
流されていこうと踏み出したようで 力強さを感じました。
「ママ、どこいくの」
「さあ、どこだろうね」
投稿: お気楽mama(yukiko) | 2015年2月14日 (土) 13時30分
100円玉に裏表があるのは、誰でも知っている。でも、頭に浮かべるのは、大体どちらかだけ。この世は、不条理と不公平と不平等が当たり前の世界。真面目に努力すれば報われるなんて、平気で言える人は殆どいない。そんな現実から目を逸らして生きようとする人には、永遠に理解できない本だと思います。徒然草とか釈迦の教えだとかを引き合いにする人で、実践する人がいないように、粉骨砕身で真面目に働いて、皆から尊敬されている人と、要領よく働いていて、皆から白い目で見られている人が、たいてい同じ給料なのを、ちゃんと説明出来る人はいない。そんな人はろくな死に方をしないとか、次の世で幸せにならないとか言うけれど、見た人もいない。文化も芸術も宗教も政治も料理も裁縫も恋愛も戦争も、この世のあらゆる事は、全て不条理な人間社会であるが故に、起こっている出来事・・・そこから目を離せない人間と、時々見て自分を納得させられる人間との、二種類に分けられる社会。だから、粛々と一日一日を記憶に刻み付けながら、死ぬまで生きるしか無いのだろうと、私も思います・・・なんてね。
投稿: 歌姫 | 2015年2月15日 (日) 11時02分
この本で普通に生きることって何なのかと考えさせられました。
「普通」の定義は人それぞれ。
「幸せ」の定義も人それぞれ。
兎に角 死ぬまで生きる。
「粛々と一日一日を・・・」
ですね。
投稿: お気楽mama(yukiko) | 2015年2月15日 (日) 20時26分