フォト

« 台風被害が・・・ | トップページ | ここは天国? »

2015年7月18日 (土)

蹴りたい背中

図書館で借りた本>

綿矢りさ 著

『蹴りたい背中』

一昨日(7月16日)は第153回芥川賞が決定

羽田圭介『スクラップ・アンド・ビルド』と又吉直樹『火花』に決まりました。

『火花』はずっと前 図書館へリクエストしたものの、、、
順番待ち状態。いつになることやら。。。。

この『蹴りたい背中』は第130回(2003年)の芥川賞受賞作品、
著者が19歳の時書いた作品。

20150718

出だしからグッと来た。

======================

さびしさは鳴る。

耳が痛くなるほど高く澄んだ鈴の音で鳴り響いて、胸を締めつけるから
せめて周りには聞こえないように 私はプリントを指で千切る。

========================================

遥か昔(笑)通り過ぎた”青春”が蘇る感覚がして引き込まれた。
(私はこんなに暗い生徒ではありませんでしたが。)

あえてクラスに溶け込もうとしない主人公(ハツ)と
同じようにクラス内で孤立してる男子「にな川」との
友情でも恋愛でもない もどかしい不思議な関係や
不安定な十代の気持ちや、過剰な自意識が痛々しく切ない。

自分でもどうしようもできない相手への気持ち、モヤモヤを
「蹴る」という行為に表したハツが愛おしくなった。

「青春小説」良いじゃありませんか~~。

白秋の私は、、、、

イビキがうるさい夫の背中をたま~~に蹴りたくなるのであります、、、

« 台風被害が・・・ | トップページ | ここは天国? »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

書籍・雑誌」カテゴリの記事

趣味」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 蹴りたい背中:

« 台風被害が・・・ | トップページ | ここは天国? »