蹴りたい背中
<図書館で借りた本>
綿矢りさ 著
『蹴りたい背中』
一昨日(7月16日)は第153回芥川賞が決定
羽田圭介『スクラップ・アンド・ビルド』と又吉直樹『火花』に決まりました。
『火花』はずっと前 図書館へリクエストしたものの、、、
順番待ち状態。いつになることやら。。。。
この『蹴りたい背中』は第130回(2003年)の芥川賞受賞作品、
著者が19歳の時書いた作品。
出だしからグッと来た。
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さびしさは鳴る。
耳が痛くなるほど高く澄んだ鈴の音で鳴り響いて、胸を締めつけるから
せめて周りには聞こえないように 私はプリントを指で千切る。
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遥か昔(笑)通り過ぎた”青春”が蘇る感覚がして引き込まれた。
(私はこんなに暗い生徒ではありませんでしたが。)
あえてクラスに溶け込もうとしない主人公(ハツ)と
同じようにクラス内で孤立してる男子「にな川」との
友情でも恋愛でもない もどかしい不思議な関係や
不安定な十代の気持ちや、過剰な自意識が痛々しく切ない。
自分でもどうしようもできない相手への気持ち、モヤモヤを
「蹴る」という行為に表したハツが愛おしくなった。
「青春小説」良いじゃありませんか~~。
白秋の私は、、、、
イビキがうるさい夫の背中をたま~~に蹴りたくなるのであります、、、
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