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2020年2月 4日 (火)

一切なりゆき

<📖 図書館で借りた本>

樹木希林 『一切なりゆき』

いろんなところで発言した女優の樹木希林さんのことばを切り取ってまとめた本。

20200204

 

若い頃の彼女はコミカルで楽しい人という印象しかなかったけど
歳を重ねるほどに自然体の演技は素晴らしく そこに居るだけで存在感とオーラを醸し出す
唯一無二の女優さんでした。

 

分かりやすくユーモアをちりばめた語り口は説得力があったし、胸に突き刺さる言葉も沢山だし
表紙の笑顔もとっても素敵な写真でした。

 

本の最後にあった娘である内田也哉子さんの弔辞も素晴らしく涙が出ました。
その中でも心に留まったのは 希林さんが繰り返していたという

「おごらず 他人(ひと)と比べず、面白がって、平気に生きればいい」という言葉でした。

確かに、確かに。

私も人生の終盤、参考にさせていただくとしようっと!

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コメント

人生の早いある時期は
儒教的な生き方(立身出世・道徳・建前)を求められますが
「おごらず 他人(ひと)と比べず、面白がって、平気に生きればいい」
という老荘思想の道教的な生き方(自由な個人)が
個人本来の幸せだと思われます。

彼女の自然な演技(仕事)に多くの共感者がいる事で
この言葉を物語っていますが
これが解らず、若くして成功しても
芸能界はスキャンダルで自滅するパターンを繰り返す様です。

人として生まれて来た意味の根本を問う
言葉の様に思われますが
ワンコ達を観ていると
だれかに生き方を教えられる事も無く
おもしろがって、平気で生きている様です。

☆ビ~グルズさんへ☆

自分自身、若い頃を振り返ってみると
恥ずかしいことに大した夢も、目標もなく
「なりゆき」で生きてきたように思います。

「意識高い系」女子とは程遠い 
ただ親の管理下から逃れたいことだけを考えてました。

今考えると なんと浅はかな人間であったかと反省しますが
子供を持って親にしてもらって、
幸運なことに良い友人や理解ある家族に恵まれてたので
何とか知恵と経験を積むことができ、今の私があります。

『おかげ様』としか言いようがありません。

 

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