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2023年9月25日 (月)

春星 終刊号

俳句誌【春 終刊号】が届きました。

通算911号、70年以上の長い歴史に遂に幕が下りました。

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2015年9月、中秋の名月の日に「お月見句会」を
ご近所の奥様達と始めて以来 約8年。

季語も何も知らなかった皆が月に1回集まって
親睦を兼ねた俳句会を続けてるうちに
『頑張って真剣に勉強しましょう』と言う流れになり、


松本島春(とうしゅん)が主宰のグループの末席に連ねさせていただき

歴史ある月刊俳句雑誌【春星(しゅんせい)】に
初めて掲載されたのが2016年3月号。

ふり向けば光背負ひて木守柿(ふりむけばひかりせおいてこもりがき)

たった一句掲載からのスタートでした。

毎年、新年号から表紙の変わる【春星】も8冊目。

今年、令和5年の新年号を手にした時は
今までの表紙と全く違う近未来的な雰囲気に驚いたものでした。

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語彙力の低い、感動の鈍くなった私には俳句はな かなかな難しく
毎月十句の宿題提出日は
さながら夏休みの宿題が残ってる8月30日の子供の心情のごとでした。

主宰が6月末にご逝去されて、【春星】が休刊となるのを機に
区切りで私たちの「月一俳句会」も解散ということになったものの
俳句を詠まなくて良いとなったら なんか複雑な気分で、
虚脱感はぬぐえません。

夫は『新聞へ投稿すれば?』とは言うけど、、、。

どーだろうね。 出来るかなぁ。

 

【終刊号】には最後に提出した十句の中から四句上がってました。

万緑の風引き寄せる人の波(ばんりょくのかぜひきよせるひとのなみ)

梅雨めくや靴下くるくる乾燥機(つゆめくやくつしたくるくるかんそうき)

十薬のどっさり咲いて寂々と(じゅうやくのどっさりさいてじゃくじゃくと)

水無月や花の色ある雨の糸(みなづきやはなのいろあるあめのいと)



漠然と”ただ見る”ことから”じっくり見る”、”感じる心の目で見る”
練習を積み重ねた8年でだったように思います。
それもまだ 中途半端ですが、、、。

ご指導くださったSさん、句仲間の皆さん、ありがとうございました。


Sさんの弔句

五月雨や目瞑りて追ふ師の御声

しみじみと感じ入ります。

 

2023年7月26日 (水)

俳句会解散

8年余り続いた「月一俳句会」の解散会でした。

何かの拍子から、、、
ご近所の奥様達で「中秋の名月」の日に
近くの公園で「お月見句会」をしましょう
と言うことになったのが2015年9月のこと。

季語も何も知らなかったご近所さんが月に1回集まって
親睦を兼ねた俳句会を続けてるうちに
『頑張って真剣に勉強しましょう』と言う流れに。


松本島春(とうしゅん)が主宰のグループの末席に連ならせていただき
月刊俳句雑誌【春星(しゅんせい)】に初めて掲載されたのが2016年3月号。

ふり向けば光背負ひて木守柿(ふりむけばひかりせおいてこもりがき)


一句からのスタートでした。

それが二句になり、三句になり、先月号ではマックスの五句も掲載されるまでに。

島春先生が選んで下さり、
春星に掲載されることを励みに俳句を続けて来れたように思います。

主宰が逝去されて、【春星】が休刊となるのを機に
区切りで私たちの「月一俳句会」も解散ということになったものの
ご近所さんなので、これからも 
俳句無しで(?)集まって楽しむこともあるでしょう。


皆さんから刺激を頂いて、楽しい8年間でした。
ありがとうございました。

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2023年7月 1日 (土)

春星 7月号

俳句誌【春星 7月号】が届いた。

病気療養中だった主宰の島春(とうしゅん)先生が、
享年92歳でご逝去されたとのこと。

唱和21年7月、父上の松本正氣(まつもとしょうき)先生が創刊された【春星】
父上亡き後引き継がれて以来毎月発行されて 既に通巻900号を超えてるとか。

孫弟子だか、ひ孫弟子くらいの私など、
末席を汚すだけでお目にかかったことも無いけれど
出句した拙い俳句に眼を通していただき、島春先生が選んで下さった句が
【春星】に載ることを励みにして頑張って来れたように思います。

長きにわたり【春星】の句友の先頭でご主導頂き
本当にありがとうございました。
ご冥福をお祈り申し上げます。

 

毎月、島春先生が選ばれるところ、
先生の病状がお悪いので選ぶことが出来なかった故、
編輯部の方々が代わって選ばれたとのこと。


私にしては珍しいことに五句も選ばれてました。
(一句、ページを跨いで掲載されてたのでしばらく気付きませんでしたが、、。)

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風光る轍くねくね三輪車 (かぜひかる わだちくねくね さんりんしゃ)

春の雨静かに沈む二度寝かな(はるのあめ しずかにしずむ にどねかな)

苧環や小さき雨のうとましく (おだまきや ちいさきあめの うとましく)

受話器越し雨音聞こゆ喪の四月 (じゅわきごし あまおときこゆ ものしがつ)

鯉のぼり泣く幼子へ向く目玉 (こいのぼり なくおさなごへ むくめだま)

 

2023年6月14日 (水)

最後の俳句会

何かの拍子から、、、
ご近所の奥様達8人が「中秋の名月」の日に
近くの公園で「お月見句会」をしましょう
と言うことになったのが2015年9月のこと。

それ以来、毎月1回の句会を続けて早いもので足かけ8年。

参加してる俳句結社の主宰が92歳というご高齢ゆえ
続けることが困難となって活動終了、
俳句雑誌も8月号をもって廃刊することになってるので
今日の句会が最後となった。

季語もお約束事も知らない状態から今まで
長く学んできた割には上達しては無いけど、、、

俳句のお陰で知らなかった言葉や、難しい漢字も覚えられたし
日常の何気ない、ささやかな感動に着目することも
少しは身に付いたかも。

自分の少ないボキャブラリーを駆使して、
締め切りに間に合わそうと 追い込まれるような焦った気持ちで
頭を絞る作業も、良い刺激だった。

しばらくしたら また”刺激”が恋しくなったりして~~

2023年6月 1日 (木)

春星 6月号

俳句の同人誌【春星 6月号】が届いた。

以前から主宰の島春先生の体調が悪く
ご高齢ゆえ、手元に集まった多くの俳句を毎月一回
選句する気力も体力も衰え、難しくなってるご様子と
聞き及んでたけど いよいよ同人誌も8月号をもって廃刊となるとのお知らせも一緒に。

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8月号は6月の句会に提出した句の中から選句されたものが掲載されるので、
今月提出する俳句が春星誌に掲載される最後の句となる訳で、、、

毎月、提出締め切り日ギリギリにならないと宿題が出来ない 落ちこぼれの私としては
そんな重圧から解放され肩の荷が下りるような、寂しいような複雑な気分であります。

 

今回の6月号には4月の句会で提出した十句の中から四句選句されてました。

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口笛や春が歩幅を広げ来る(くちぶえや はるがほはばを ひろげくる)

一鍬の音の息吹や蝶生るる(ひとくわの おとのいぶきや ちょうあるる)

筍を掘り出し哄笑フォルテシモ(たけのこを ほりだしこうしょう ふぉるてしも)

養花天行商姥荷をほどく(ようかてん ぎょうしょうおうな にをほどく)

 

哄笑(こうしょう)=大口をあけて笑うこと、大声をあげて笑うこと

俳句は文字数が決まってるので短く端的に表す言葉が必要になるので
「逆引き」して日常では使わないような言葉を見つけ出して使うこともあります。

桜が咲く頃の曇り空を表す季語「養花天(ようかてん)」は
俳句を始めた頃に知った季語です。

晴れた空のことかと勘違いしたので これはしっかり身に付いた季語の一つになりました。

2023年4月28日 (金)

春星 5月号

卓球の練習から帰ったら、俳句結社の同人誌【春星 5月号】が届いてた。

気になって着替える前にどんな句が選されてるか開いて確認すると、、、
今回は三句だったー。

十句提出した中で四句 って考えると3割かぁ
3割打者ならスタメン定着ってとこ?で良しとするかー。

でも、、、なかなか四句が定着しないのは
どうしても頭で作ってる感が否めないからかも
やれやれ 感受性までも老化してるのか、、、情けない。

 

春の燈や石に揺らめきやはらかく(はるのひや いしにゆらめき やわらかく)

春の虹旅に許せる昼の盃(はるのにじ たびにゆるせる ひるのはい)

塀の上モデル歩きの猫の妻(へいのうえ もでるあるきの ねこのつま)


「春の虹・・・」は友人達とのランチの様子を素直に詠んだのが良かったのかも


「塀の上・・・」の句は”猫の妻”が春の季語。
春が猫の恋の季節だからなのかな。
”猫の夫”ってのもある。
夫も(つま)と読むのも面白い。

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2023年3月31日 (金)

春星 四月号

俳句結社の同人誌【春星(しゅんせい)四月号】が届きました。

今回、選されたのは三句でした。

ちさき声見えざる鬼へ豆を打つ(ちさきこえ みえざるおにへ まめをうつ)

春陽射受けてひらひら手話の人(はるひざし うけてひらひら しゅわのひと)

湿り気の残る干し物春薄暮(しめりけの のこるほしもの はるはくぼ)

手話の人の句は、
病院の待合室で見かけた耳の不自由な方二人のお喋りの様子を詠んだものです。

”ひらひら”と花が次から次へと舞うように
饒舌におしゃべりする掌が、
春の日差しを受けてとても楽し気な様子だったので句にしました。

 

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2023年3月 3日 (金)

春星 三月号

久しぶりに友達と京都で再会したにもかかわらず
慌ただしく一泊二日で観光もせず帰宅。

翌日(月曜日)は朗読の練習日だったので出かけ、
水曜日は母の白内障の手術(日帰り入院)に付き添い、
木曜日も術後の診察に連れて行ったりと今週も何かと落ち着かない。

月末に届いてた俳句の結社誌【春星(しゅんせい)三月号】をやっと開いたら

今回は三句、選されてた。
なかなか四句の常連になれないとこが
俳筋力(?)が付いてないってないってことなんだよなぁ

最近”種”も見つけられず只々焦りだけーーー

 

同じよな昨日の積もる去年今年(おなじよなきのうのつもるこぞことし)

コーヒーの匂う二日や休刊日(こーひーのにおうふつかやきゅうかんび)

数字みな光を撒くや初暦(すうじみなひかりをまくやはつごよみ)

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2023年1月27日 (金)

春星 二月号

寒い寒い。めちゃ寒い。にもかかわらず、カットに行ったら、、、
私の希望する髪形の伝え方が悪かったのか
私史上一番短い髪になってもーたーー-。(><;)
とんでもなく首筋寒いんですけど。

今日、俳句結社【春星】二月号届いたので
どの句が載せていただけてるかと 恐る恐る開いて見ると
今回は四句選ばれてた。

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緊張の解けて山茶花散りにけり(きんちょうのとけてさざんかちりにけり)

古本へ静かに積もる冬日射(ふるほんへしずかにつもるふゆひざし)

眉開くステーキ香る冬厨(まゆひらくすてーきかおるふゆくりや)

冬青空へ釣り人の長き尿(ふゆあおぞらへつりびとのながきしと)

 

「眉」を含む慣用句は”眉を寄せる””眉唾もの”とか”眉を顰める”などいろいろあって
「眉開く」は心配事がなくなって、晴れやかな顔になる事を言うそう。

そんな晴れやかな日はやっぱりステーキでも焼こうって気分で詠んだ句。

四句目の「釣り人の長き尿」は、、、

遠くに見える防波堤で釣りをしてる人が放尿してるシーンを詠んだ句
妙に長いその仕種が印象的だったので~~(笑)

決してはっきり見えてた訳では無いですので
くれぐれも誤解なきように。

 

2023年1月11日 (水)

新年初句会

毎月1回の句会、宿題の十句を携え先生宅へ

コロナ以前は夜に集まって美味しい食事とお酒を頂きながら
よもやま話で盛り上がった後、持ち寄った句を披露が流れだった句会。

集まれず投句のみ(句のみの提出)が続き、モチベーションが下がってた時期を過ぎ
最近は昼間に句会を開くようになって、食事会はないものの
ワクチン接種率も上がってるお陰か、何とか集まれてる状況なので
感想を言い合えるし
句を空へ向けてただ放つだけのような寂しさが無い分 嬉しいものだ。

今日も六名で句会楽しみました~♪

私の句の中で先生に褒められた一句がこれ↓

数字みな光を撒くや初暦(すうじみなひかりをまくやはつごよみ)


「光を撒く」と詠んだところが 
淑気(しゅくき・しゅっき)=めでたい気配が四方に漂う新春らしい気分
を感じれてとても良いとのこと。


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