春星 終刊号
俳句誌【春 終刊号】が届きました。
通算911号、70年以上の長い歴史に遂に幕が下りました。
2015年9月、中秋の名月の日に「お月見句会」を
ご近所の奥様達と始めて以来 約8年。
季語も何も知らなかった皆が月に1回集まって
親睦を兼ねた俳句会を続けてるうちに
『頑張って真剣に勉強しましょう』と言う流れになり、
松本島春(とうしゅん)が主宰のグループの末席に連ねさせていただき
歴史ある月刊俳句雑誌【春星(しゅんせい)】に
初めて掲載されたのが2016年3月号。
ふり向けば光背負ひて木守柿(ふりむけばひかりせおいてこもりがき)
たった一句掲載からのスタートでした。
毎年、新年号から表紙の変わる【春星】も8冊目。
今年、令和5年の新年号を手にした時は
今までの表紙と全く違う近未来的な雰囲気に驚いたものでした。
語彙力の低い、感動の鈍くなった私には俳句はな かなかな難しく
毎月十句の宿題提出日は
さながら夏休みの宿題が残ってる8月30日の子供の心情のごとでした。
主宰が6月末にご逝去されて、【春星】が休刊となるのを機に
区切りで私たちの「月一俳句会」も解散ということになったものの
俳句を詠まなくて良いとなったら なんか複雑な気分で、
虚脱感はぬぐえません。
夫は『新聞へ投稿すれば?』とは言うけど、、、。
どーだろうね。 出来るかなぁ。
【終刊号】には最後に提出した十句の中から四句上がってました。
万緑の風引き寄せる人の波(ばんりょくのかぜひきよせるひとのなみ)
梅雨めくや靴下くるくる乾燥機(つゆめくやくつしたくるくるかんそうき)
十薬のどっさり咲いて寂々と(じゅうやくのどっさりさいてじゃくじゃくと)
水無月や花の色ある雨の糸(みなづきやはなのいろあるあめのいと)
漠然と”ただ見る”ことから”じっくり見る”、”感じる心の目で見る”
練習を積み重ねた8年でだったように思います。
それもまだ 中途半端ですが、、、。
ご指導くださったSさん、句仲間の皆さん、ありがとうございました。
Sさんの弔句
五月雨や目瞑りて追ふ師の御声
しみじみと感じ入ります。
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